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小川洋子「密やかな結晶」



この方の書く、ひそやかでほの白い大理石のようなとろりとした空気感がすきです。

記憶の消滅の物語。
筒井 康隆氏の言葉が消える話があったなぁ、と思いながら読む。それとアンネフランクの日記。

消えていくものも、その存在からすべてわすれてしまうのだったら、空虚という感覚もいずれなくなってしまうのではないかと思う。

すべてを覚えていたいと思うこともあるけれども、さらさらと手から零れ落ちてしまうことを、あらためて確認させられるのです。
忘れたいことを覚えていることと、覚えていたいことをわすれてしまうのは、どちらが悲しいことなのでしょう。
和書 > あ行 -
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