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貫井 徳郎「迷宮遡行」


特急列車での時間つぶしに図書館より。

うーん。という印象。
もともとヤクザ小説やハードボイルド系の話は好きではないのだけど、それにしても、展開・人物設定などすべてがやや安易というか強引な印象。

結局、この主人公には何が残ったのか?
男性の自己満足を美化するお話は、感情移入しにくいです。
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広谷 鏡子「げつようびのこども」


とつぜん自分の子供が学校に行かなくなったらどうするのか。

私は「期待されすぎた」子供、ではなかったとは思うのですが、どちらかというと、甘えたり人を頼ったりすることが苦手な子供であったと思います。
そのまま、たしかな場所がある、ということを、自信をもっていえない状況が長く続くことがあるならば、やわらかく、もがくこともできないことのように思えて、息苦しい気分になります。

そういう中の、再生の物語。

「ああ、それは抱っこ法だなぁ」などとも思いました。
今は、いろいろと、頼れる方法がたくさんあるのがよいですよね。


登場人物、中でも状況を説明するための人に対する肉付けが若干少ないように感じて、読み終わった後に、「あれはどうしてなのだろう?」「どうなったのだろう?」と疑問に思ってしまいました。
同様に、状況を言葉で説明してしまう箇所が多いようにも思えました。
すこし物足りない。
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伊坂 幸太郎「終末のフール」



各章のタイトルのように、若干無理をしている印象。
SFではなく、ヒューマンドラマ。

昨年夏前に、一部で「隕石(?)が落ちる」といううわさがあり、どう過ごそうかとしばし考えたことがある。
問題は、「さいごをどう過ごすのか」ではなくて、「いまどう過ごしているのか」なのだということが、そのときに思ったことでした。
根底に流れるのは、この本でも同じだと思います。

「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ」
そうおもう。
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小川洋子「貴婦人Aの蘇生」



ひとつひとつつむがれていく日々と、そのなかで生きる人々の次第に結んでいく輪とが、しんしんとふる雪のように音もなく、降り積もっていく。

だれもが、人を理解はできないけれど、そうしようと思う心があることと、重なるところがあることを、感じることができる。
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東野圭吾「手紙」



「どこでなにをまちがえてしまったのだろう」と、どうしても思ってしまう。
本来ならおだやかに流れていくだろう時間を思うと、どうしてもどうしても涙がでてしまうのです。

犯罪者の加害者の親族の話ではあるのだけど、「被害者の家族」でも同じように差別の目にさらされる話があったことを思いだす。
話の中の、誰の言葉にもうなづいてしまい、あらゆる方向の「自分だったら」を考えることができない。
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大原 まり子 「女性型精神構造保持者(メンタル・フィメール)」



短編集。
女性視点のSFだと思う。だからこその、たんたんとしていてもやわらかい母性が感じられて好き。

ただただすべてを飲み込む、無償の愛が、存在するのだと、そう思う。
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「ラストサムライ」



テレビ放送にて。
吹き替えになってしまったのが残念。

若干(というよりは多々?)文化や風土や考え方の点で「あれ?」と思う点はあったのだけど、正しく勤勉な美しい日本がとてもよく出ていたと思う。
細かいつっこみはさておき、村の風景は色があざやかで、人々がのびやかで、とてもきれい。


でも、どんなに美しくても「誇り」といわれても、帯刀の時代には賛成することはできない。
出さなくてもよい犠牲を出すことには、どうしても、賛成することはできない。
そこには必ず人がいるのだから。

「もののけ姫」をみたときのように、時代の変わりは新しいものの後ろにいくつもの失ったものがあるということが、どうしても悲しく思えてしまう。
文明は自力で歩いているから誰も歩みを止めることはできないのだけど。


たとえテレビで放送予定でも、見たい映画はDVDを借りてくるのが普通のうちの夫婦。
なぜか昨日はテレビ放送で見てしまいました。やはり大失敗。
吹き替えなしでもう一度みたい。
映画 -
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野沢尚



誘拐を扱っている話で、そのことで読むのが大変つらい、と思った。
いたい、いたい、と思いながら読む。
健やかにのびやかに、進める道を阻まれることは、その後がつづくとしても、とても大きなものを失うことになる、そのことがとても悲しい。

ストーリー自体は、とても緊張感があってP500と割と長いのだけどそれを感じさせないくらいのジェットコースター型のアクションドラマだと思う。

若干「ドラマチックにしすぎ?」と思うこともあるけれど、それほどきにならない。
男性の視点だなぁと思う点も多々あるのだけど、主人公のパワフルさにとても母性を感じて共感できる。
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小川洋子「密やかな結晶」



この方の書く、ひそやかでほの白い大理石のようなとろりとした空気感がすきです。

記憶の消滅の物語。
筒井 康隆氏の言葉が消える話があったなぁ、と思いながら読む。それとアンネフランクの日記。

消えていくものも、その存在からすべてわすれてしまうのだったら、空虚という感覚もいずれなくなってしまうのではないかと思う。

すべてを覚えていたいと思うこともあるけれども、さらさらと手から零れ落ちてしまうことを、あらためて確認させられるのです。
忘れたいことを覚えていることと、覚えていたいことをわすれてしまうのは、どちらが悲しいことなのでしょう。
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とりあえず復帰。

本も映画も見ているのだけど、メモは停滞してました。

最近は本はもっぱら図書館にて借りているので、メモを残さないと何を読んだのかもすぐわすれそうで。
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